釣り好きオーナー様を満足させるフィッシングボートの魅力
オーナー様のなかには「クルーザーで釣りを楽しみたいから」という理由で、クルーザーを購入されたい方も多いのではないでしょうか。
船の上で釣り竿を垂らす簡単な沖釣りなら、どのようなタイプのクルーザーでも簡単に行うことができますが、本格的な海釣りやトローリングをしたいなら、釣りをするために造られたフィッシングボートが必要不可欠です。
そこで今回は、フィッシングボートの種類や価格の相場、メンテナンスなど、フィッシングボートをより楽しむために知っておきたいことを紹介していきます。
フィッシングボートとは
フィッシングボートとは、魚釣りをメインとしたボートのことです。しかし、ひと口にフィッシングボートといっても、その形状によっていくつかの種類に分かれています。
パイロットハウスが完備されたフィッシングボート
船の中央部分にパイロットハウスと呼ばれる操舵室が完備されている昔ながらの漁船を、プレジャー用やスポーティにアレンジされたフィッシングボートです。
国産のフィッシングボートに多い特徴。基本的には釣り竿を潮に向かって流していく、流し釣りが行えます。
キャビンを備えたり、船尾に漁船のようなスパンカーという帆を付けたり、オーナー様の好みにアレンジできるフィッシングボートが数多くあります。
カディフィッシャーやキャビンフィッシャー
通常のキャビンよりも小さなものやカディと呼ばれる小船室が設置された小型サイズのフィッシングボートです。
日本では、船体中央部にコンソールを配置し、その内部をカディにアレンジしたモデルが主流となっています。
オープン
※写真は小型フィッシングボートのイメージ
キャビンやコンソールを持たず、船外機を搭載した小型フィッシングボートです。
サイズが小さいため、外洋でのフィッシングは難しいですが、静かな海域ならフィッシングポイントを自由に変えて釣りを楽しめます。
フィッシングボートの相場
フィッシングボートの価格相場は、他の種類の船と同じようにサイズと比例して高くなります。もちろん、同じサイズの船でも完備されている機器や調度品によって価格に大幅な変動があります。
例えば、20フィート台前半の小型フィッシングボートの場合、オープン型でしたら200万円ほどで購入できるのに対して、同じ20フィート台前半でもキャビンやコンソールがあるフィッシングボートなら相場は300万円以上です。
また、30フィートを超えるようなフィッシングボートだと、2,000万円が相場となり、これが外洋にも出られるような居住空間もある船だと1億円を超えることも珍しくありません。
船舶免許の種類で異なる航行可能区域
オーナー様自らがフィッシングボートを操縦することで、より海釣りを楽しむことができます。そのためにも船舶免許を取得する必要がありますが、免許の種類によって航行可能となる区域が違ってくることを知っておかなければなりません。
一級小型船舶操縦士免許
外洋に出てカジキマグロのような大型回遊魚を釣りたい場合には、一級小型船舶免許が必要です。
一級小型船舶操縦士免許で操縦できる船の大きさと海域
- 重さ:20トン未満
- プレジャーボート:24m未満
- 航行可能区域:すべての海域(例外あり)
航行可能区域は5海里を超えた外洋(100海里以内)です。操縦できる船舶の大きさは二級免許と変わらず20トン未満となっています。
二級小型船舶操縦士免許
二級小型船舶操縦士免許は、海の普通免許と呼ばれる一般的な船舶免許です。
二級小型船舶操縦士免許で操縦できる船の大きさと海域
- 重さ:20トン未満
- プレジャーボート:24m未満
- 航行可能区域:沿岸から5海里
二級小型船舶操縦士免許 を取得していると、海岸より5海里以内の区域に限り、20トン未満の船舶を操縦できます。
5海里はおおよそ9キロ、陸上からかなりの距離を操縦可能です。船の大きさについても、フィッシングボートに限らず大抵のプレジャーボートを利用できます。
定期的に必要なフィッシングボートのメンテナンス
利用頻度にかかわらず、フィッシングボートは定期的にメンテナンスを行う必要があります。
例えば、マリーナに海上係留していると船底にフジツボのような貝類や海藻が付着します。これらを放置しておくと、船のスピードが低下したり、振動が起こったりといったトラブルを引き起こしてしまいます。
そうなる前に、定期的に船底を含めた船体の清掃を行います。この他にもエンジンオイルやフィルターの交換といった消耗品の補充も、大切なメンテナンスの一つです。
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